今日は、『共感』が生み出す効果についてお話いたします。
先日父が緊急入院し、病室にお見舞いに行った時のこと・・・
入院患者にとっても、その家族にとっても、看護師さんという存在は
ドクターよりも身近で頼りになる存在ですよね。
こと入院・手術となると、人生に何度もある経験ではないため、患者の不安はMAXです。
手術当日、午後に手術を控えた父がポツリと一言
「看護師さんが、全然オレの様子や具合を聞いてくれん。オレのツラさを誰も分かってくれん。」と。。。
いつもは気丈な父ですが、なんとも不安そうな面持ちでした。
点滴や検温などは、病棟勤務の看護師としては当たり前の「仕事」。
しかし、患者は当たり前の仕事のほかに、看護師さんには不安を和らげてもらうための「安心感」や、
自分の病状の苦しさを分かって欲しい「共感」を求めているのではないでしょうか?
手術後、夜勤担当の看護師さんに変わり、
「〇〇さん、夜勤担当の△△です。よろしくお願いします。
術後、様子はどうですか?苦しかったねぇ。もう善くなるからねぇ!」と、声をかけてくれた看護師さん。
たったそれだけの言葉ですが、父にとってその言葉は天使の囁きのように聞こえたに違いありません。
「やっと自分のことを分かってもらえた・・・この看護師さんになら何でも言える。」と、
一瞬でその看護師さんを信頼し、とても嬉しげな安堵の表情を浮かべました。
与えられた仕事をするのは「当たり前」。その先にある〝満足度”を高めるためには、
相手の気持ちに『共感』することが大切なんだと、改めて思った出来事でした。
父はおそらく、この看護師さんが居る限り「またこの病院に・・・」と思うでしょう。
『共感』が生む安心感は、信頼関係を築き、満足度を高めるための大切な要素です。
共感→安心→信頼→満足→リピート
皆さまのお仕事にも、ぜひ一度置き換えて振り返ってみてください!!